「健康診断の結果を見たら、中性脂肪の数値が基準値を超えていた…」
「『TG』や『トリグリセライド』と書いてあるけど、これって中性脂肪のこと?」
検査結果に「H(High)」マークがついていると、何か大きな病気にかかっているのではないかと不安になりますよね。
中性脂肪は、私たちの活動エネルギーとなる大切な脂質ですが、基準値(150mg/dL)を超えて増えすぎると、命に関わる病気の引き金になります。
この記事では、国内のSEOコンテンツストラテジストとしての知見に基づき、以下の内容を分かりやすく解説します。
- 中性脂肪(TG)の正しい基準値と見方
- 150mg/dL以上で診断される「3つの高脂血症」タイプ
- コレステロールとの違いと、数値を戻すための生活習慣
「まだギリギリ大丈夫だろう」という油断が一番危険です。
自分の数値がどのレベルにあるのかを正しく把握し、今日からできる対策を始めましょう。
中性脂肪(TG)の基準値は「空腹時」で判断する
まずは、お手元の健康診断結果を用意して、数値を確認してみてください。
病院や検査機関によって表記が異なりますが、以下の項目はすべて「中性脂肪」を指しています。
中性脂肪の表記バリエーション
- 中性脂肪
- TG
- トリグリセライド(トリグラセライド)
- トリグリセリド
正常値と異常値の境界線
中性脂肪の基準値は、「空腹時(食後10時間以上)」に採血した場合の数値で判断します。
| 判定区分 | 数値 (mg/dL) | 状態 |
| 基準値(正常) | 50 ~ 149 | 健康な状態です。 |
| 高値(要注意) | 150 以上 | 「高脂血症(脂質異常症)」と診断されます。改善が必要です。 |
| 低値 | 29 以下 | 栄養不足や肝臓などの病気の可能性があります。 |
もしあなたの数値が150mg/dLを超えている場合、それは体の中で脂質代謝のバランスが崩れ始めているサインです。
放置すると、血管の老化(動脈硬化)が加速していきます。
150mg/dL以上は「高脂血症」!危険な3つのタイプ
中性脂肪やコレステロールが基準値を超えた状態を「高脂血症(現在は『脂質異常症』とも呼ばれます)」と言います。
これには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ対策の優先順位が異なります。
タイプ1:高中性脂肪血症(中性脂肪だけ高い)
コレステロールは正常だけど、中性脂肪(TG)だけが150mg/dLを超えているタイプ。
お酒の飲み過ぎ、糖質(甘いもの・炭水化物)の摂りすぎ、肥満が主な原因です。
タイプ2:高コレステロール血症(コレステロールだけ高い)
中性脂肪は正常だけど、LDL(悪玉)コレステロールなどが高いタイプ。
動物性脂肪の摂りすぎや体質、閉経後のホルモンバランス変化などが原因です。
タイプ3:高コレステロール高中性脂肪血症(両方高い)
最も注意が必要なのがこのタイプです。
中性脂肪もコレステロールも両方高い状態は、動脈硬化のリスクが跳ね上がります。
メタボリックシンドロームの方に多く見られ、徹底的な生活習慣の改善が必要です。
似ているようで違う?「中性脂肪」と「コレステロール」
「どっちも脂(あぶら)だし、同じようなものでしょ?」と思われがちですが、体内での役割は明確に違います。
役割の違い中性脂肪(貯蓄エネルギー) 食事から摂った栄養のうち、使いきれずに余ったものが「貯金」されたもの。
皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられ、いざという時のエネルギー源になります。 コレステロール(体の材料) 細胞膜(細胞の壁)やホルモンを作るための必須材料。
生命維持に欠かせない成分ですが、増えすぎると血管の壁にへばりつきます。
どちらも生きていく上で不可欠なものですが、「必要以上に溜め込む」ことで毒になります。
中性脂肪が増えすぎれば肥満になり、コレステロールが増えすぎれば血管が詰まる。このシンプルな事実を忘れてはいけません。
数値を下げるカギは「腹八分目」にあり
中性脂肪が高くなる最大の原因は、遺伝などではなく「食べ過ぎ(エネルギー過多)」です。
摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回れば、余った分は確実に中性脂肪として蓄積されます。
薬に頼る前に、まずは生活のリズムと食生活を見直すことが治療の第一歩です。
今日からできるコントロール術
- 「腹八分目」を徹底する
満腹まで食べるのではなく、「もう少し食べたいな」と思うところで箸を置く習慣をつけましょう。 - アルコールを控える
アルコールは肝臓での中性脂肪合成を促進します。週に2日は休肝日を作りましょう。 - 有酸素運動を取り入れる
貯まってしまった脂肪を燃やすには、ウォーキングなどの運動が最も効果的です。
まとめ:150mg/dLは体からのSOS。早期発見が命を救う
中性脂肪の基準値について解説しました。
要点を振り返ります。
記事のポイント
- 中性脂肪(TG)の正常値は空腹時で50〜149mg/dL。
- 150mg/dL以上は「高脂血症(脂質異常症)」と診断される。
- コレステロールとの同時上昇は特にリスクが高い。
- 「腹八分目」こそが、最強の予防・改善策である。
高脂血症は、自覚症状がないまま静かに進行し、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こします。
検査結果で「150」という数字を見たら、それは「今の生活を変えてください」という体からのSOSです。
医師の指導に従うことはもちろんですが、まずは今日の食事を「一口だけ残す」「野菜から食べる」といった小さな行動から始めてみませんか?
その意識の変化が、あなたの血管と未来を守ります。
