中性脂肪は、3つの脂肪酸とグリセロールが結合して構成されています。普段、中性脂肪は皮下や内臓の脂肪細胞に貯えられエネルギーの貯蔵・温存に努めますが、必要に応じて分解され脂肪酸になり、血液中に出されます。中性脂肪から離れた脂肪酸、これを遊離脂肪酸と呼びすぐに活動に使うことのできる効率的なエネルギーです。体のエネルギーが不足すると中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸となり、血液に混ざって体内を循環することでエネルギーとして使われます。中性脂肪は貯蔵のための脂肪ですが、エネルギーの枯渇状況に応じて分解され即効性のある便利なエネルギー、遊離脂肪酸を作り出しているのです。
遊離脂肪酸は、脂肪細胞に貯えられた中性脂肪が分解されてできますが、約20分程度の運動を持続することで脂肪細胞から排出されエネルギーとして消費されます。長時間の運動をするとたくさんのエネルギーが必要になり、中性脂肪がどんどん分解されて血液に流出してきた遊離脂肪酸が消費されます。運動により中性脂肪が減っていくのはこのようなメカニズムからです。
生命活動を維持するための貯蔵エネルギーとしての中性脂肪、エネルギーが必要な時に即座に働く遊離脂肪酸、体の脂肪は体内で大切な機能をしていますが、多すぎても少なすぎても問題です。特に脂肪が多すぎる場合は肥満を招き、肥満は糖尿病、高脂血症、高血圧の最大の危険因子とされており、これらが合併すると動脈硬化を経て血管性心疾患を起こしやすくなることから「死の四重奏」と言われるほど気をつけなければなりません。
中性脂肪が高いと生活習慣病や動脈硬化を引き起す原因となります。動脈硬化が進行することで引き起される血液・血管の不健康は、現状の生活に支障をきたしていなくても血管へのダメージを大きくして詰まらせ、脳梗塞、くも膜下出血など大きな脳血管疾患を発症します。自覚症状に乏しく症状が表面化する頃には病気が進行しており、突然の頭痛が生死を分かつ原因になりかねません。
体の脂肪量と食事は大きく影響しているため、中性脂肪や肥満は特に食生活を見直すことで改善が期待できます。中性脂肪の材料となる主食、お酒、油もの、果物、甘いものの食べすぎには注意し、魚、海藻、野菜を取り入れたバランスの良い食生活が基本です。 食事管理が難しい人はできるだけ効果的なサプリメントや栄養補助食品で上手に中性脂肪を正常化することが大切です。中性脂肪を下げるDHAやEPAを含む「小林製薬・ナットウキナーゼ&DHA&EPAセット」「サントリーDHA&EPA+セサミンE」「鰹頭DHA」「青ざかな習慣」「イマーク」などは中性脂肪コントロールに最適な栄養補助食品です。