中性脂肪が高めの人は「中性脂肪を減らすこと」がダイエットにつながります。脂肪燃焼の仕組み、有効な運動方法と脂肪燃焼を促す栄養素で効率的にダイエットしましょう。
中性脂肪は普段は皮下や内臓の脂肪細胞に貯えられ、エネルギーの貯蔵・温存に努めますが、必要に応じて分解されて脂肪酸になり、血液中に出てエネルギーとなります。中性脂肪から離れた脂肪酸、これを遊離脂肪酸と呼びすぐに活動に使われて燃焼する脂肪エネルギーです。
中性脂肪は貯蔵のための脂肪なのでそのままでは燃焼せず、エネルギーの枯渇状況に応じて分解されて遊離脂肪酸となり、血液にのって体内を循環することではじめてエネルギーとして使われます。ダイエットのポイントは中性脂肪からいかに遊離脂肪酸を効率的に引き出し燃焼するか、です。
中性脂肪を減らすには20〜30分の有酸素運動が必要です。エネルギーには使われる順序があり、始めは糖質エネルギーである血液中のグルコースや筋肉中のグリコーゲンが消費されます。体内の糖質エネルギーが少なくなると必要に応じて脂肪が使われます。脂肪は本来、貯蓄エネルギーとしての役割があるため、必要に迫られなければ使われません。貯まった脂肪を効率よく使うためには体内の糖質エネルギーをたくさん使い、体を温まった状態を作ることが必要です。
20分程度の有酸素運動を行うことで、体内の糖質エネルギーを使い果たし、ようやく体は脂肪からエネルギーを必要とします。脂肪分解には酵素、リパーゼが働きますが低温状態では活性が鈍ります。20〜30分運動することで体も適度に温まりリパーゼの働きが良くなります。リパーゼが活発に働くと脂肪分解もスムーズに進むので効率よく脂肪を燃焼することができます。
体の脂肪量と食事は大きく影響しているため、中性脂肪を減らすには食生活改善が必要です。中性脂肪の材料となる主食、お酒、油もの、果物、甘いものの食べすぎには注意して控えるようにし、青魚、海藻、野菜を取り入れたバランスの良い食事を心掛けることです。
特に青魚を積極的に摂ることにダイエット効果があがります。脂肪燃焼には細胞内でエネルギーを作り出しているミトコンドリアが関係しますが、青魚に含まれるEPAやDHAにはミトコンドリアを活性化する作用があります。ミトコンドリアが活性化することで脂肪は効率よく燃えるので、ダイエット中でも積極的に摂りましょう。食事管理が難しい、もっと効率的にEPAやDHAを摂りたい方は食品の機能成分を生かしたDHA&EPA配合の栄養補助食品やサプリメントを上手に活用しましょう。