中性脂肪に関連した検査数値

中性脂肪血液検査の診断基準値

中性脂肪に関連した検査値について紹介します。中性脂肪やLDLコレステロールは体内で増えすぎても、なかなか症状としてあらわれず自覚症状が少ないので、異常に気がつくのが遅れて、予防や治療の対策が遅くなり、命にかかわる状況になってから、初めて病院を受診したり運ばれたりする人もいます。
中性脂肪やコレステロールなど、血液の中にどのくらい脂肪が存在しているかは血液検査のデータで確認することができます。40歳を過ぎたら、健康診断を毎年忘れずに受けるようにしましょう。自覚症状がないからといって放っておいては危険です。健康診断結果が出たら血液検査の結果項目を見てみましょう。そこには中性脂肪(TG)、総コレステロール(TC)、HDLコレステロール(HDL)記載されています。異常があれば検査結果に記載されていると思いますが、下記の基準値を参考に血液検査の数値を確認してみましょう。

高脂血症と診断する基準値(単位はmg/dl)

血清脂質 正常値 異常値 病名
総コレステロール(TC) 150~219
(境界域200~219)
220以上 高コレステロール血症
LDLコレステロール 70~139
(境界域120~139)
140以上 高LDL血症
中性脂肪(TG) 50~149 150以上 高中性脂肪血症
HDLコレステロール 40以上 40未満 低HDL血症

上記の4つのうち一つでもあてはまれば高脂血症と診断されます。また、LDLコレステロールの検査結果で出ていない場合は、以下の計算式で健康診断の検査数値をみてみましょう。

LDLコレステロールの計算式

総コレステロール(TC)-HDL-中性脂肪(TG)×1/5=LDL

高コレステロール血症診断基準

高コレステロール血症の診断基準値は血清総コレステロールが220mg/dl以上となっています。また治療の基本である生活習慣の是正効果と治療に柔軟性を持たせるために、正常値との間に境界域が設けられています。

肥満を判断する基準「BMI」

肥満を判断するのに「BMI」という言葉を良く聞きますが、BMIはボディ・マス・インデックス(Body Mass Index)の略です。肥満を簡単に判定するのに広く使われている国際的な指標になります。BMIは肥満度を判定する数値として一般的になっていてほとんどのメーカーの体組成計に、標準装備されています。

「BMI」の標準値(基準値)は22

BMI計算式

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m)

BMI値 肥満度
18.5未満 やせ
18.5以上25.0未満 正常
25.0以上30.0未満 軽度肥満(1度)
30.0以上35.0未満 中等度肥満(2度)
35.0以上40.0未満 高度肥満(3度)、3度以上は「肥満症」と診断
40.0以上 超肥満(4度)

参考までにBMI値を逆算して標準体重を計算したいときは、下記計算式で数値をだしてみてください。

標準体重=身長(m)×身長(m)×22(標準BMI値)

BMIの基準値の「22」はWHO(世界保健機関)が、BMI値が「22」の時に最も病気にかかりにくい・死亡率が低いという医学的な統計により決定されたものになります。