中性脂肪に効くドリンク、その基本は水です。 体の約60〜70%は水分でできていて、体温調節や栄養素や老廃物を運搬など重要な働きをしています。特に筋肉や脳には水分量が多く構成成分の約80%を占めます。筋肉や脳に水分が多いのは細胞の代謝活動が活発に行われるためで、栄養素や老廃物の運搬を行っています。十分な水分があれば新陳代謝は高まり、体の脂肪も燃焼しやすくなることで中性脂肪は下がります。
血液もその成分のほとんどが水で、たんぱく質や血球、糖、脂質などが溶け込んでいます。運動や老化により血液の濃度は上がりますが、体の水分は汗、呼吸、尿など日常生活でも使われ、失われて血液濃度が高まるので水分補給が必要です。水を飲むことで代謝が活発になり、老廃物の排泄が促進されて血液が濃縮されるのを防ぎます。
特に血液中の中性脂肪やコレステロール値に問題がある人は、血液濃度が上がり血液がドロドロした状態だと血栓ができやすく、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めるので水分を充分に補給し、血液をサラサラに保つことが大切です。
一般的に成人が1日に必要とする水分量は約2〜3リットルですが、食事から約1.5リットルの補給があるので純粋に必要な飲料水としての水分量は1〜1.5リットルぐらいになります。高齢になると生理反応が鈍くなり、身体が水分を欲していても感じにくくなり、身体の水分は日常生活でも就寝中でも、汗や呼吸などの生理活動で自然に失われていくので意識して水分補給に努めましょう。
水を積極的に飲む以外にも、中性脂肪を下げる作用のある食品を利用したドリンクも効果的です。野菜、大豆、お茶、りんご、ヨーグルトなどは中性脂肪を下げる機能性成分や食物繊維を含むので、上手に組み合わせオリジナルドリンクをつくるのもいいでしょう。 レシピ例;ココア豆乳(無糖豆乳200ml、ハチミツ小さじ1、ココア大さじ1)…豆乳のたんぱく質が筋肉や内臓の働きを高めて基礎代謝が上がり、脂肪が燃えやすくなります。ココアの食物繊維は腸内環境を整え、満腹感も得られるドリンクです。