中性脂肪値は測定時間によって大きく変化する
中性脂肪値は測定時間によって大きく変化をします。
採血前日のアルコール飲用を避け、
12時間以上の絶食した状態で血液検査を受けなければ意味がありません。
一般に朝食を抜いた状態で採血した場合、
150mg/dl程度の数値になります。
これに対して400mg/dlを越した場合には、
朝食に入っていた脂肪か、前の晩遅くまで食事をしていた場合で
いずれにしろ食べた脂肪の影響が検査値に反映されます。
中性脂肪値ほど食事に影響される検査値はない
中性脂肪値は食後に2倍に跳ね上がる
中性脂肪値は測定時間によって大きく変化をします。
結論から言うと中性脂肪は、食後に測定したのであれば中性脂肪値は何の意味も持ちません。
中性脂肪値は食後、通常の2倍ほどにも高まり、
6時間以内に元に戻ると言われています。
中性脂肪値は血液検査で測定しますが、
採血前日のアルコール飲用は避け、
12時間以上の絶食した状態で受けなければ意味がありません。
健康診断の測定はだいだい、午前中に行われる事が多いので、
前日の夜8時以降の飲食はできません。
また8時以前に、食事を済ましたとしても
揚げ物などの脂っこい食べ物は、
健康診断で正常な数値を測るためには控えた方が無難です。
例えばですが、高血圧治療中の50代男性が、
今までの健康診断では中性脂肪値が110mg/dl程度だったものが、
770mg/dlと数値が大幅に上昇してしまったのですが、
その原因が前の晩遅くまで食事をしたか、
アルコールを一緒に飲んでいたのではないかということでした。
もし食生活に問題がなければ、
急に糖尿病が発症、もしくは中性脂肪を分解処理する能力が低下したことが疑われます。
また、膠原病などが現れたのか、くすりでもステロイドホルモン剤、免疫抑制剤などを服用されたことなどが考えられます。
ですが今までと変わらない生活をしていて
急に中性脂肪の数値が上昇するのは考え難く
食事による影響が色濃くでてしまう検査数値だといえます。
体内の中性脂肪(トリグリセライド)には大別して2種類があります。
1つは糖質などを合成の材料として肝臓などでつくられたものであり、もう1つは食事としてとった脂肪です。
一般に朝食を抜いた状態で採血した場合、150mg/dl程度までで、これは主として合成されたものです。これに対して400mg/dlを越した場合には、朝食に入っていた脂肪か、前の晩遅くまで食事をしていた場合の、いずれにしろ食べた脂肪の影響になります。
400mg/dlを超えると、血液ドロドロの状態で、血液が固まりやすく、しかも善玉コレステロール(HDL・コレステロール)も減って、動脈硬化による病気や血栓症をおこしやすくなります。つまり、脳梗塞や心筋梗塞、時として急性膵臓炎などがおこります。
検査数値を正しく判断するためにも、
健康診断の血液検査を受ける時は、
採血前日のアルコール飲用は避け、
12時間以上の絶食した状態にして検査をうけましょう。