中性脂肪の基準値

中性脂肪の数値を確認するには、血液検査が必要となります。血液検査の結果では、分かりやすく「中性脂肪」と記載されるものもあれば、「トリグラセライド」や「TG」と記載されるものもあるので、確認しましょう。中性脂肪の正常な数値は空腹時50〜149mg/dlと言われています。検査の結果、中性脂肪の数値が150mg/dl異常であれば、「高脂血症」と診断される事になります。

生活習慣病の一つである高脂血症は3つのタイプがあり、一つはコレステロールが血液中に多い「高コレステロール血症」、もう一つは中性脂肪が多い「高中性脂肪血症」、そして3つめはコレステロールと中性脂肪が両方とも多い「高コレステロール高中性脂肪血症」とに分けられます。それぞれのタイプで気をつけなければいけないことが変わってきますので、医師の診断後、きちんと指導に従って治療をしないと、高脂血症から動脈硬化など命の危機に関わる病気へと進展しかねません。早期発見、早期治療・予防で防ぐ事のできる生活習慣病は、生活のリズム、食生活、できるところから見直していきましょう。

ここで挙げられた中性脂肪とコレステロールは同じ脂質・脂肪ですが、それぞれの違いはコレステロールとは細胞膜やホルモンを作り出す成分で命の維持に重要な役割を果たしている脂質ですが、増えすぎてしまうことで生活習慣病になってしまいます。一方、中性脂肪とは摂取した栄養で必要以上のものが、皮下の脂肪組織や肝臓に蓄えられた脂質のことで、エネルギー源の脂質ですが、中性脂肪が蓄積されることで体脂肪になります。どちらも生活していくうえで欠かせない脂質ですが、必要以上の量を溜め込むことで病気を引き起こしてしまいます。これは、栄養分だけに留まらず、全ての事がやはり「腹八分目」が一番と言うことですよね。中性脂肪も、コレステロールも生命の維持に負担にならない程度にコントロールする事が大事です。